トミカ50周年 ヒストリーコレクション【サマライズ】

トミカ50周年を記念して企画されたヒストリーコレクション。出版物専門商社大手のトーハンのプライベートブランドから発売され、一部の書店で販売されました。書店オリジナルトミカといえば2016年〜2019年まで展開された武将トミカを思い出しますが、今回はまるっと一転。50周年の軌跡を巡り、1970年から10年ずつを対象に"今でも印象が強いトミカ"を当時のカラーで復刻するというものでした。

前回の武将トミカとの相違点としては、通常箱から長方形のパッケージへと変更。専用ディスプレイボックスの廃止。さらには価格が770円だったものが1100円と値上げされていました。果たしてこれに1100円の価値があったかどうかは個人によりますが、武将トミカから集めてた民にとってはなかなかの痛手だったのではないでしょうか… そして、今まではシリーズが発表されるとその1年間発売される車種も同時に発表されていましたが、今回からは車種の発表は発売の前月になったというところも変わりました。なので次は一体どんなトミカが出るのかな?とSNSではコレクター同士の推測が流行っていました(後述)


トミカ50周年ヒストリーセレクション 1970-1979 Vol.1 トヨタ 2000GT

2020年2月発売 1/59スケール

2020年1月15日にトミカ50周年のニュースリリースが発表されたと同時にヒストリーコレクションVol.1が発表されました。トヨタ2000GT。1970年の一番最初に発売されたトミカですね。よく言えばトミカの王道、センスが良い。悪く言えば、ベタ、ありがち…() 一発目からもうn十回も見た2000GTでは、後先は不安になりますがまぁ安定感はありますよね。ボディカラーは当時にも採用された赤色。40周年の時に復刻した方の金型を使用しています。50周年の復刻したやつにも使われ、その後も株主優待でもこの2000GTが使われました。やはり周年物には2000GTなのでしょう()

パッケージには1970年代のトミカの歴史が簡潔に書かれています。



トミカ50周年ヒストリーコレクション1980-1989 Vol.2 日産 シルビア

2020年4月発売 1/59スケール

続いて80年代は優れたシルエットが特徴的で男性だけでなく女性にも人気があった日産シルビア(S13)が採用されました。トミカは1989年に発売され、ボディカラーは当時にも採用されたライムグリーンを使用しています。金型は新規の方で、No.170の頭文字Dのドリームトミカとは少し色が異なっていましたが、既視感は大ありですね。

パッケージにはラインナップが120番体制になったことが書かれています。


トミカ50周年ヒストリーセレクション 1990-1999 Vol.3 マツダ RX-7 パトロールカー

2020年6月発売 1/59スケール

続いて90年代は現在でも熱狂なユーザーがいるほど人気なマツダRX-7のパトロールカーが採用されました。ヒストリーコレクション唯一の緊急車両ですね。トミカは1999年に発売され当時のものとはさほど変わっていませんが、ライト塗装が追加されており当時のものより進化していることが分かります。ここまで3種連続左右開閉ギミックが搭載されているのも良いですね。

パッケージにはカタログについて書かれています。現在はデジタルの時代ですが、永遠に資料として残る紙媒体も残してほしいですね、、。



トミカ50周年ヒストリーセレクション 2000-2009 Vol.4 ホンダ NSX-R

2020年8月発売 1/59スケール

続いて2000年代は本格的なミッドシップスポーツカーとして高い評価を得たホンダNSX-Rが採用されました。トミカは2002年に発売され、2018年のイベントモデルで新たに金型を作り直され発売されました。当時のトミカのスタンドカラーであったホワイトとブラックのツートンがこのヒストリーコレクションにも採用されたので、コレクターは旧金型と新規金型で並べて楽しめることができました。

パッケージにはトミカの日やロングトミカなどについて書かれています。

ちなみにお気づきの方もいるかもしれませんが、ここまでの4種のスケールは全て1/59と共通していることが分かります。最初にも言いましたが、車種発表は発売の前月なので、それまでにコレクターは同じ2010年代発売の1/59スケールのトミカを探し推測していましたね。しかし、結果はご存じの通り、、。


トミカ50周年ヒストリーセレクション 2010-2019 Vol.5 日産 フェアレディ Z

2020年10月 1/57スケール

はい…1/57スケールのフェアレディZでした…()これにはコレクター一同ずっこけましたね(笑) 今までの共通なスケールは何だったんだ!と… そしてトミカは2010年発売のn十回見たZ。そしてそして元ネタはトミカ40周年を記念したモデルなのに、50周年で登場させていいの⁉︎とツッコミどころは多数ありますが、まぁ2000GTと同じような安定感はありますね。当時のものとの差異点はリアライトのシルバー部分の有無と、あとは細かいですがボディカラーの濃淡さとホイールの形状も細かく違っています。

パッケージには現代のトミカ関連のことについて書かれています。

そして、いよいよラストのヒストリーコレクション。対象は2020年に発売されたものであり、かなり絞られています。しかし、今まで並に印象に残るトミカはない気がし、これは予測不能でしたね。そして見事選ばれたのは…⁉︎



トミカ50周年ヒストリーセレクション 2020 Vol.6 BMW Z4

2020年12月発売 1/61スケール

何とまさかの外車!ヒストリーコレクション初というか書店トミカ初の外車ですね。まぁ2020年発売の国産スポーツカーはNo.84のレクサスしかなく、王道セダンのクラウンやスカイラインでもいけるかなぁ…と思っていましたが、2020年に最初に発売されたBMW Z4が採用されました。ボディカラーは流石に現行と同じにするわけにはいかないので、シルバーになっていますが、ラストにしては地味でしたね…() 

パッケージには7つのトミカの特徴が書かれています。最終回ぽくて良いですね。


以上がトミカ50周年ヒストリーコレクションの全貌でしたが、皆さまいかがでしたでしょうか。

半世紀という節目で期待されていた50周年でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、需要イベント中止、新製品も発売が延期となり、史上初のトミカの日に現行の新車が発売されないという歴史的な月もありました。そんな中展開されたヒストリーコレクションですが、何とか発売延期もなく予告通りに発売し、見事完結してくれたので、その面においては優秀でしたね。ですが、コロナがなくてもヒストリーコレクションが魅力的に感じれた世界線はきっとないでしょう…() あんだけ箱がデカいなら小さな冊子でも入れてくれたら少しは値段とつり合ったのではないかと思ったりもします。次は2年後の55周年。そして7年後の60周年。トミカに飽きることは多分ないので生きている内はアニバーサリーを祝えそうですね。さてさて…次は一体どんなシリーズを出してくるのやら…⁉︎


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